WEBサーバーのApache(アパッチ)をインストールします。インストール自体はyumで一発インストールできるのですが、アクセスの多いサイトやwordpressなどを動かしたい場合には、それぞれのサーバー環境(メモリー量)に応じて設定を詰めていく必要がありそうです。
- Apacheのインストール
- Apacheの常駐設定
- Apacheの初期設定
- Apacheの起動と確認
1.Apacheのインストール
インストールはyumで入ります。
$ sudo yum install httpd
2.Apacheの常駐設定
Apacheを常駐させます。
$ sudo /sbin/chkconfig httpd on
常駐設定の確認をします。
$ /sbin/chkconfig --list httpd httpd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
2.Apacheの初期設定
初期設定を行います。
$ sudo vi /etc/httpd/conf/httpd.conf
とコマンドを打ち込み、以下の内容に変更します。
#ServerTokens OS ServerTokens Prod (44行目付近。サーバー情報をどこまで公開するかの設定。Prodだと「Apacheですよ」しか公開しない) #KeepAlive Off KeepAlive On (74行目付近。普通Webページは、1ページ表示するのにも何十ものファイルを読み込む必要があるので、このKeepAliveで一回の接続でしばらくの間いくつものファイルを読み込み続けてもらう。パフォーマンスをあげる設定) #MaxKeepAliveRequests 100 MaxKeepAliveRequests 200 (81行目付近。上記KeepAliveがOnのときだけ意味を持つ設定です。何回のリクエストまでひとつの接続で処理するかの設定。100は少なめらしいので200に。100~500でお好きに。)
<IfModule prefork.c> StartServers 10 (102行目付近。システム起動時に起動するApacheサーバーの数。) MinSpareServers 5 (103行目付近。アクセスが少ないときにも最低限起動しておくApacheサーバーの数。) MaxSpareServers 15 (104行目付近。アクセスが多いときに最大限起動できるApacheサーバーの数。) ServerLimit 256 (105行目付近。) MaxClients 40 (106行目付近。Apacheサーバーが抱える最大の子サーバー数。多すぎるとシステムのメモリーが足りなくなり、サーバーのレスポンスが一気に悪くなります。) MaxRequestsPerChild 1000 (107行目付近。通算リクエストがこの数に達したら一度子サーバーを終了させ新規で立ち上げ直します。メモリーリークなどを防止します。) </IfModule>
ServerAdmin root@localhost ServerAdmin http://blog.com (251行目付近。エラー時の連絡先を記載する。メールアドレスだとスパムがすごいらしいので、ブログのアドレスとか) #ServerName www.example.com:80 ServerName ***.***.***.***:80 (265行目付近サーバー名はIPアドレスを書いておけばOK。:80をつけて80番ポートで,と明示する) #Options Indexes FollowSymLinks Options FollowSymLinks (320行目付近。オプションを設定する項目。Indexesを削除して、ディレクトリにアクセスされたとき、ファイル一覧を表示しないようにする。) #AllowOverride NONE AllowOverride ALL (327行目付近。.htaccessによるOverrideを許可するかを設定する項目。wordpressでは.htaccessの設定が必要なので許可する。) #ServerSignature On ServerSignature Off (524行目付近。これもセキュリティー設定。エラー時にサーバーの情報を表示しないようにする。)
設定が終了したら、問題がないかチェックします。
$ sudo /usr/sbin/apachectl configtest Syntax OK
Syntax OKとでたら、OK。
4.Apacheの起動と確認
Apacheを起動させます。
$ sudo /sbin/service httpd start Starting httpd: [ OK ]
きちんと動いているかの確認するには、「http://xxx.xxx.xxx.xxx(IPアドレス)」にアクセスし、「Apache 2 Test Page」が表示されたらOKです。